新しい奇跡に 色を乗せていこうか

 

2012年15歳の萩谷くんはある番組で「頑張ったら努力が報われる」と真っ直ぐな眼差しで呟いた。2020年23歳の萩谷くんに「努力は報われますか」と聞いたら頷いてくれるかな。

 

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3月6日。

私が世界で一番だいすきな人たちがCDデビューを果たした。CDが売れなくなっているこの時代にCDという形に拘って私たちの元に届けてくれた。しかもメンバー自身がシーリングスタンプをひとつひとつ押して梱包したらしい。それを何も言わずに発売前日にサプライズでお知らせしてくれるなんてもう降参だよ。大きすぎる愛に涙腺は緩みっぱなしだった。萩谷くんも言っていたけど有名になるためだったら配信限定で良かったと思う。配信でも沢山の人に聴いてもらうことはできる。でも7人はその選択をしなかった。不特定多数の誰かに聴いてもらうためではなく、たったひとりの貴方に聴いてもらうために、CDを出してくれた。萩谷くんがリリース当日に更新したブログにはCDに拘った理由や想いが書いてあった。自分たちで梱包したことについて、

これは応援してくださる皆様へ、何かしら形の残るものに感謝の想いを込めたいという僕ら7人の総意でやらせてもらいました。

リリース当日! | 萩谷慧悟オフィシャルブログ Powered by Ameba

と書いていた。また、自己満足と言われるかもしれないと。絶対、自己満なんかじゃない。充分すぎるくらい伝わってるよ。ありがとう、ありがとう。ありがとうしか出てこない。タワレコに顔が並ぶこともZIPで生披露することもなかったけど私はこんなにも幸せだった。この日を迎えるまで7人がどんなに苦労してどんなに悔し涙を流したか分からない。7人が辿ってきた道は決して平らな道ではなかったと思う。デコボコだったし遠回りもした。好きにならなきゃ良かったとは一度も思ったことはないけど、好きになった人たちがなんでこんな思いをしなきゃいけないのだろうとは何万回も思ったから今ハッピーだよって伝えてくれることがいちばん嬉しい。ずっとふわふわしていて夢みたいだと思った一方で、ちょっと意地悪かもしれないけどこの気持ちは分かる人だけが分かればいいと思った。簡単に理解されてたまるか、とも思った。ただのCDじゃない、夢であり宝だ。夢を諦めないでいてくれてありがとう。

 

まだMVを見ていない方がいたら、このブログを閉じて今すぐに見て欲しい。絶対ハッピーになれるよ。

https://m.youtube.com/watch?v=8GGE1vZlIlA

 

 

 

「そこに僕の姿がなくても世界は簡単にまわった」「なんで俺だけここにいるんだろう?」と歌っていた萩谷くんが「動き出せず俯いたままの君の手はもう離さないから」とそのまま空に溶けてしまいそうな声で歌う。“もう”離さない=一度離してしまった、という解釈で合っていますか、真田くん。受け取る側の解釈でいいよって言ってくれそうだけど、やっぱりここの歌詞を萩谷くんが歌う意味はあるんだろう。舞台7ORDERで初めて聴いたとき、二階席から一階の客席を見て手を伸ばしながら歌っていたことを思い出した。できればその手をもう離したくない。離してほしくない。

 

 

 

MVはキラキラしていて青春を覗き見している気分になった。図書館、パジャマ、料理、海辺、公園。それぞれ愛の詰まったセットにカラフルな衣装を着た7人が眩しいくらい輝いていた。全場面語りたいけど長くなるからまた後で。

ちょこっとだけメイキングの話をする。MV冒頭の長妻くんが立っているところに他の6人が歩み寄る場面の撮影。雲行きが怪しくてなかなか太陽が現れなかった。そのとき空に向かって「いけーーー!晴れろーーー!」と叫ぶ萩谷くん。その姿を見て泣いてしまった。どうやら私はこういう場面に弱いらしい。萩谷くんは天気をとても気にする人だ。雨の日はテンションが下がるし晴れの日は分かりやすくテンションが上がる。萩谷くんのアメブロを読み返してほしい。天気の話から書き始めることが多い。「きょーは本当に天気がいぃ〜!!☀️☀️気持ち〜!調子良いぃ〜!」とか「本日の気候に大満足の萩谷です。」とか。雨の日あるあるを書いてくれた日もあったね。

自分でもよく分からないけど「晴れろ」という言葉が好き。目に見えない力を信じる萩谷くんの感性も好き。「雨が止むといいな」でも「晴れますように」でもなく、「晴れろ」。萩谷くんの「晴れろ」という言葉には魔法の力がある。何かあったら思い出して勝手に元気を貰おうと思う。MVでは諸星くんと長妻くんの謎のお祈り(可愛かった)の効果もあって晴れ間が見えて撮影が始まる。そのとき、ひとり立っている長妻くんに「ガツ行くよ」と声をかける萩谷くんがあまりにも優しくてまた恋に落ちた。

 

この期間、沢山の媒体が7ORDERに取材をしてくれた。どんな想いでCDを出したのか、メンバーが思うメンバーの変わったところなど、7人の言葉が聞けるのはやっぱり嬉しい。リアルサウンドさんがこの世界に入るきっかけを聞いてくれた。もちろん知っていることもあったが、初めて知ったこともあった。小学5年生の萩谷くんは体操教室やピアノを習い、入念に準備をしてオーディションを受けた。

 

萩谷:僕は親戚から誕生日プレゼントに貰ったアーティストのDVDを見て、その人たちになりたいって。幼稚園のすべり台の上で積み木を持って熱唱してたんですよ。

7ORDERが明かす、それぞれのルーツからグループ立ち上げまで 共通点はエンターテインメントへの“愛” - Real Sound|リアルサウンド

 

この話は何度か聞いたことがある。何度聞いても微笑ましくなる。幼稚園生だった萩谷少年は23歳になった。舞台はすべり台の上から銀河劇場の0番になったし、積み木からマイクになった。オモチャの変身ベルトを使っていた萩谷少年は大人になって本物の仮面ライダーに変身した。萩谷くんを応援していると、夢は叶うと思うことができる。

 

モデルプレスさんのインタビューで夢を叶える秘訣を聞かれた萩谷くんは真っ先に「愛です」と答えた。

萩谷:愛です。何をやりたい、何かを得たいとか、最終的に夢が叶わなかったとしても、気持ち次第だと思うんです。日本人は「夢なんて」とか「そんな大きな夢ないし」っていう人が多いと感じているんですけど、夢に大小はないと思うし、目標も夢と言えると思うし、結局はそこに対する愛=気持ちが大事だと実感しています。僕らも「ライブをしたい」「音楽をやりたい」と言い続けているし、そうやって言い続けてそこに向かっていけば、皆の前でライブができる機会がいつか来るかもしれない。

<7ORDER「Sabaoflower」インタビュー後編>「ステップアップしていくのが2020年」 “夢を叶える秘訣”に変化は? - モデルプレス

 

プロジェクトが発足されたときは

萩谷:「待つ」こと。夢が叶うその時が来ることは、必然なのかなと思います。すごく頑張ってもダメな時はあるし、急に良い流れが来ることもある。

と答えていた。ここから経験を積んで色々な作品や役者に出会って、考えも価値観も変わったと思う。「努力は報われる」から「もし報われなくてもその過程に意味があった」と思えるように成長したのだろう。でも、夢に対する「愛」を大事にしている萩谷くんならきっと叶えてくれると信じている。ライブや音楽と言い続けてくれるのも嬉しい。死ぬほど頑張ってもどれだけ足掻いても報われることはないかもしれない世界で7人は勝負している。それでも私は萩谷くんを、7ORDERを応援している以上、「夢は叶う」「努力は報われる」と信じていたい。

 

 

 

改めて7ORDER CDデビューおめでとうございます。

これが大きな夢の第一歩でありますように。